震災までの日記(この後取り組んだ「ワン・コマンド」については新しい記事に移行しています)

東日本大震災までは、経営していた雑貨店のブログでした。震災前の記憶として、昔の記事を残してあります。

バブーシュ

僕が那須塩原でやっている雑貨ショップの名前、Larache(ララシェ)はもともとモロッコの地名です。アジアン雑貨でも欧風でもなくアメリカンでもありません。なぜモロッコなのか。あまり知られていないアイテムがあって、温かみがあるにもかかわらず泥臭くなく洗練されているのがポイントでした。

ハンドメイドの刺繍入りのバッグ、タジン鍋、リサイクルガラスなどは良く知られているところで、徐々に話題になっているものもありますが、当初こだわったのはバブーシュという革の履物です。

都内で買うと結構高いのですが、モロッコでは手作りで作られる日常の履物です。室内用や底のついた外履き用があるのですが、扱っている店が少なくなかなか買えません。ただの革のスリッパではなく、クッションがついていてとても履き心地がよく、甲の部分にスパンコールなどの装飾がついていてとてもおしゃれなのです。

この仕入れにはエピソードがあって、オープン前に発注したのですが、メインの商品がなかなか出来上がらず入荷しませんでした。現地の郵便局のストライキ、品質不良でハネられ欠品したものもあり、結局入ったのが発注したうちの6割くらい、そして届いたのはオープン後3ヶ月経ってから(笑)。

でもそれがモロッコの感覚なのです。時間はとてもゆったり流れている。縫い目が多少ずれていても当たり前。実際実用には支障ありません。使うほどにあめ色になってなじんでくる風合いがとても良い感じです。日本であくせくしていると、こういうアイテムはすごく異国情緒があり、違う世界観を感じてほっとするのです。

ララシェのHP    :http://larache.biz/
ネットショップLarache :http://www.shop-online.jp/larache/
店長ブログ      :http://larache.exblog.jp/
オーナーのHP    :http://watanabetoshikazu.com